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ダイビングと環境問題



ダ イバーが水の中に潜って行う活動の中には、水中生物を脅かし、環境破壊の手助けになってしまっている事があるということを忘れてはいけません。そんな事例 を集めてみました。これらの事例に対して「これはちがうのでは」また「こんなのもあるよ」等、ございましたらお知らせ下さい。また、環境 とは別に他のダイバーなどに対して一人一人のマナーであったりモラルであったりするものも加えました。

ダ イバーが環境に影響を与えてしまう事例

フィン(足ひ れ)やタンク等でサンゴを折る、触る

フィ ンで砂を巻き上げ、結果サンゴなどに砂がかかり、酸欠を起こしてしまい死滅する

サ ンゴ礁への投錨

砂 地への着底

水 中生物を触る、移動する

海 へゴミを捨てる(海洋投棄)

写 真を撮る為に自然を傷つける

餌 付けをする

サンゴの移植をする



フィ ン(足ひれ)やタンク等でサンゴを折る、触る


こ れは中性浮力が取れていないダイバーによく見られます。だんだん沈んでいってしまって、海底に這うように進んでしまっているときや、水中で立ち泳ぎをして いる時、着底した状態から浮かび上がるときなど、フィンを海底側に叩き付けるようにして漕いでしまうので、そのダイバーのいる場所がサンゴの上だったりす ると、折ってしまうこともあります。基本的にスクーバダイビングでは浮上時以外水中で下に向かってフィンを漕ぐ必要はありませんね、講習時にしっかり呼吸やBCで浮力の コントロールができるように慣れることが大切です。後述しますが砂地でこれをやると砂を撒き散らしたります。フィンワークは足先のさらに 先、フィンにまで意識を集中して行いましょう。
 触ることに関しては流れがあるところでダイビングをしていると体を保持する為に岩をつかまなくて はならない場合があるので一概にダメとは言い切れませんが、サンゴや他の生物がいなそうな所を狙って掴むようにします。特にサンゴとは小さな一つ一つのポ リプ(生物)が、同じ一つの骨格を持って集まって「群体」という状態になっている生物の集団です。触った所にいるポリプはダメージを受けてしまいますの で、絶対に触らないようにしましょう。

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フィンで砂を巻き上げ、結果サンゴなどに砂がかかり、酸欠を起こしてしまう


 こ れも中性浮力が取れていないダイバーに多いですが、砂を巻き上げている本人は後ろは見えていませんので自覚症状がない場合が多いのが困ったところです。も ちろん砂の中にも生物は住んでいます。巻き上げてしまうと、そこにいた生物も困りますね。そしてその砂がサンゴに掛かるとサンゴは光合成ができなくなり、 酸欠を起こしてしまいます。前述しましたようにサンゴは群体という小さな生物の集団です。どこか一つのポリプが酸欠を起こしても他のポリプが助けてくれる 訳ではありません。それが原因で死滅してしまうこともあります。さらに、その巻き上げた砂で後ろにいるダイバーの視界を遮ってしまいます、狭いケーブの中 でこれをやられるととても危険な状態になってしまいます。砂地では海底と適度な距離を保つ事、それと、砂を巻き上げないようなフィンワーク【あおり足】 (バタ足でなく平泳ぎのような足の使い方)を心がけましょう。それともう一つ、もし一緒にダイビングをした人が砂を巻き上げてしまっているのを発見した ら海から上がってから、やさしく教えてあげましょう。本人では気付いていない事がほとんどです。

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サ ンゴ礁への投錨

 サ ンゴ礁への投錨は砂地では錨が利きにくい(走錨してしまう)、水中が崖のような地形で深すぎて錨が下ろせない等の理由で古くから行われてきました。今では 世界のサンゴ礁保護区域などでは禁止行為となってきてはいますが、今でもよく行われています。運 悪く、投錨されてしまったサンゴは破壊されてしまいます。ダイビングサービスの船ですら海面下を見ることなく投錨してしまっている場合もあり、 ダイバーはそこでの海の素晴らしさとともに環境破壊の現場も見させられる事になるわけです。せめてダイビングサービスにはダイビングポイントでの係留ブイ の設置や、サンゴのない場所(岩)などを確認してから投錨することが必要ですね。



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砂 地への着底

 砂 地への着底には賛否両論あるようですが、海外のダイビングサイトでは禁止行為になっているところもあります。理由としては、砂地にも穴を掘って巣にしてい る生物が存在しており、その上に着底してしまったり、着底時の衝撃で近接の巣穴が崩れてしまったりする影響を考慮しているのでしょう。他にもノーグローブ (手袋禁止)の場所もあり、今後は水中環境になにも衝撃を与えないダイビングスタイルになってくるのでは思っています。フォト派のダイバーとしては肩身が 狭くなってくる思いですね。

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水 中生物を触る、移動する


 こ ちらも賛否両論ですね。いかなる生物にも触らないというのが原則ではないでしょうか、水中生物は野生動物であって、飼育されているペットではありません。 海の生物は自らの身を守る為に毒や、牙、刺などをもっている生物がたくさんいます。近寄ってきたからといって、むやみに触るのは危険が伴いますし、触られ た生物は弱ってしまうかもしれません。さらに(ダイバー=危険生物)と認識されてもう近寄ってきてはくれなくなってしまうかもしれません。マクロ派のダイ バーが、いい構図の写真を撮りたいからというだけの理由で岩の陰から生物を引っ張り出して場所を移動しているのが見受けられます。それをダイビン グサービスのインストラクター自ら行っていることも…。それを見た初心者ダイバーは水中の生物は触ってもいい物だという認識をすることでしょう。とても悲 しいことです。





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海 へゴミを捨てる(海洋投棄)

  海洋汚染を防ぐため、1972年に採択された「ロンドン条約1972」は、海にゴミを投棄することを厳しく規制しています。これまでに81カ国の国がこれ に批准しており、もちろん日本もこれに批准しています。ですので、タバコの吸殻(よく散見されます)も、お弁当の残り(生ゴミ)も、もちろんお弁当の容器 も、ビニール袋も海に捨ててはいけません。すべて持ち帰るようにしましょう。そもそもダイビング前の喫煙は減圧症の原因にもなる事がありますので控えるよ うにしましょう。

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写 真を撮る為に自然を傷つける

  私が知っているだけで、過去に数 件、環境破壊の現場を写真や映像におさめる為に撮影者自らが自然を傷つけ、あたかも心無い人がやったかのように発表するという事件がおきました。
一番有名なのは、1989年日本の新聞社が八重山群島西 表島のアミサンゴを傷つけ、それを新聞の一面に掲載。後日取材者によって傷つけられたものであることが判明したという事件がありました。
その他にも場所や、年は定かではありませんが、水中写真 家がオニヒトデがサンゴを食べてしまう場面を写真におさめる為にオニヒトデを密放流して適当なサンゴの上に乗せ、撮影後置きっ放しにするという事件もあり ました。
これらは明らかな捏造(やらせ)行為です。絶対にあって はならないことです。私も含め、写真を撮って発表している人間には、モラルのある行動が必要であると、考えさせられます。

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餌 付けをする

 魚に餌付けをするとたくさん魚が寄ってきて、一面魚だらけになります。南の島に行くとシュノーケリングツアーやダイビングなどで餌付けさせてくれるサー ビスがたくさんあります。しかし、環境への悪影響が懸念され、禁止をする場所も出てきています。
 ハワイでは99年に『餌付け禁止法』が施工されました。これは以下のような理由だそうです。

・魚の生活と住む場所を変えてしまう。(本来住んでいないような大型魚が来るようになる)

・人が餌付けをするときに怪我をすることがよくある。(餌付けをすると我先に食べようと攻撃的になる魚がおり、えさと手の区別が 付かない為、手をかまれ る)

・えさは魚の健康にとって望ましくない(人間用の食べ物にはいくつかの化学物質も含まれており、人間にとっては許容量でも魚にとっては、健康や遺伝に悪影 響を及ぼしかねない)

・生態系のバランスを崩してしまう(餌付けをすることより、一部の魚だけがたくさん増えてしまい。その海全体に悪影響をおよぼしかねない)

・餌付けは魚の観察を却って難しくしてしまう。(2~3種類の魚だけが集まって他の魚を見ることができなくなる)

・捨てられたビニール袋などの餌をいれる容器が、海の景観を損ねるだけでなく、食べ物と間違い飲み込んだりして海の生物を危険にさらすことになる。

・餌付けをする為に、シュノーケラー、ダイバー以外の人が岩場に訪れる為、岩礁(珊瑚礁)の上を歩いて傷つけて(折って)しまう傾向が強い。

等の理由です。そもそも餌付けをして魚を集めて、自然を見せたことになるのでしょうか?ありのままの自然とは程遠いと思います。

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サンゴの移植をする

 最近ではサンゴの移植ツアーなるものがでて来ていま す。サンゴのいなくなってしまった海に、自らの手でサンゴを植えつける、とても気持ちのいい事です。しかしこれにもいろいろ問題があります。
何が問題かというと、その方法にあります。
サンゴの移植に使う子サンゴは人工養殖ではなく、海にい るサンゴから断片を切り取って移植をします。そのときに親サンゴを傷つけてしまう場合があるのと、移植したサンゴの生存率が低い(20%以下)事などが挙 げられます。
生存率を上げるには、地域と社会の協力、行政の対応、移 植技術の進展が不可欠だそうです。
最近多いようですが、決して科学的な裏づけのない、単なる客寄せのイベントで終わらせてしまう事のない様にして欲しいです。
親サンゴ(ドナー)を傷つけるだけ傷つけて、子サンゴがぜんぜん育たないで死滅してしまうようでは目も当てられません。

サ ンゴの移植に関してのガイドライン:日本サンゴ礁学界より

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